国の天然記念物に指定されている杉で神武天皇東征の伝説が残る。八つの幹からなる杉の巨樹であることから八ツ房杉と呼ばれているが、一つは枯れているため、現在は7本の幹が確認できる。赤い樹皮が特徴で、幹の1つは絡み合い途中で1本になっている様も見ることができる。
境内には、江戸初期、浄教寺が建立された時からあると思われるソテツの巨樹があります。25本の幹があるらしいのですが、ちょっと数えられないくらい元気に伸びています。奈良市の保護樹木に指定されています。
樹齢約400年、樹高15m、幹周り約5m。今井町の玄関口 蘇武橋の西のたもとにあるエノキの巨樹です。江戸時代に栄えた今井町の街並みに溶け込むその姿により、平成21年に橿原市景観重要樹木第1号に指定されました。
佛隆寺の参道の坂途上にある桜の巨樹は、「佛隆寺の千年桜」よ呼ばれています。奈良県下最大最古の桜の株として奈良県の天然記念物に指定されており、ヤマザクラの形質も備えたモチヅキザクラとして学術上も貴重な巨樹と言われています。
境内には、今にも枯れてしまいそうなほど幹が空洞化したケヤキの大木があります。でも、まだまだどっこい生きています。芯の幹から出た新しい枝は葉をつけています。この木が生きようとする証しです。
桜井市の文化財に指定されている樹齢約300年になる枝垂れ桜。樹高約25m、幹回り約4m。樹木医のメスが入り、一部分枝を伐採しましたが、約5mに渡り枝を広げています。言い伝えに、談山神社の元にハ講祭を行う寺院に枝垂れ桜を植えたとあることから、「ハ講桜」と呼ばれています。ちなみに満願寺は現在は今井谷の会所となっています
シブナシガヤは「白米榧」ともいい、種子は乾燥すると渋皮が離れて白米のようになる珍しい榧。根元から2つに分かれた枝が大きく広がる。根元の幹周りは約2mで、奈良県の天然記念物に指定されている。
一体どうしたらこのような姿になるのかと思う杉の巨樹。答えは、当初はそれぞれに植樹された5本ほどの杉が生長に伴い、基部が合着し約400年を経た姿なのだそうです。改めて見ると納得です。
王龍寺のヤマモモは、境内に自生する雌株で樹高約10m、主幹は空洞化しているが、3本ある測幹は樹勢があり、樹幹の基部の周囲は約5mに達し、樹齢は約250年、奈良市の文化財、保護樹木に指定されている。
上深川の墓地の頂にある墓守りの桜の巨樹。遠くからもその姿は美しい。この桜はヤマザクラの亜種で、花は薄紅色でヤマザクラと異なる。根元から幾つもに枝分かれした幹周りは6.5m、樹高約12m、樹齢約300年。ヤマザクラの巨樹として奈良市の天然記念物に指定されている。
社務所の前の石垣の上にある枝垂れ桜は「権現桜」と呼ばれ、親しまれています。長谷八郷の総鎮守、瀧蔵権現が長老の夢枕に現れ「枝垂れ桜を植えてほしい」というお告げを残したことから植えられたもので、樹齢は約400年以上と言われています。
小東家の庭に立つ一本のカヤの巨木。数年前に庭を整備されてカヤの巨木がシンボルツリーとなっています。2013年冬の大雪で少し枝が折れてしまったそうですが、なお、樹勢は旺盛です。幹回り4m、樹高30m。都祁村が奈良市に合併後、奈良市の保護樹に指定されました。
吉田笠村の吉生さん(吉は下が長い漢字)の石垣には、中ほどからスギが生えて大きく育っています。御当主の話では、家を建てた時に植えたのだろうとのことでしたが、石垣に悪影響を及ぼすことが困るとのこと。それはそうでしょう。しかし、見た所、石垣に乱れはなく、補修されているようです。「もう少し剪定しておいた方が良かったかも」と仰る言葉からは、処分する気はさらさらなく、スギに対する愛情を感じました。
境内には、樹齢1200年といわれるご神木で、幹に多くの木根があるため「乳銀杏」と呼ばれるイチョウの巨樹があります。平成24年3月に大手術を行い、多くの枝を伐採しましたが、元気を取り戻し復活しつつあります。
「西柏町」という町名の由来となったサイカチの巨木が2本あります。サイカチの巨木の下に白龍大明神の祠があり、この2本はご神木です。南のサイカチは雄株で樹勢も旺盛です。北のサイカチは雌株で主幹がなくなり、2つの樹皮が生き残った状態です。
室生向渕の野田さんの庭には、樹齢200年はあると思われるカヤの巨木があります。野田さんのお話によると巨木を目当てに訪れる人も結構いるそうです。トタン葺きながら、昔のままの大和棟の主屋が一層カヤの存在を引き立てています。
天神社の社叢は天神社の森と呼ばれ、標高約400mの高原に位置する照葉樹林帯上部の極相林を残すものとして奈良市の文化財に指定されている。境内には、幹周約7mの杉の巨樹があり、これがアクセントをつけて、小さな社叢の風景をより美しいものにしている。
奈良公園、飛火野周辺には、イチイガシの木が多く見られます。イチイガシは奈良盆地における照葉樹林帯の優先種ですが、その多くは開発のために伐採され、奈良公園に残るイチイガシは「春日大社境内のイチイガシ巨樹群」として奈良市の天然記念物に指定されています。飛火野にあるイチイガシの多くは鹿が届く高さまでは食べられるために枝がなく、根元から約2mは見通しの良い枝ぶりになっています。
瑞垣からはみ出るようにして立つイブキの巨樹は、空洞化した幹からスギが育つ姿から「水谷神社の宿生木(やどりぎ)」と呼ばれ、親しまれてきた巨樹。残念ながら、イブキもスギも枝部を伐採されて枯れ死状態ですが、新たにモミジが宿り育ってきています。
シンボルのムクの巨木の下に平成24年に新調された祠がある。ムクの巨木は、数年前の台風によって主幹が折れ枯死するかと思われたため横に新たに苗木を植えたが、その後、枝部分が盛り返し生き残ったため、地元住民によって倒木を防ぐために補強手当てが行われた。
拝殿の両脇には、「上津江杉(かみつえすぎ)」と呼ばれる樹齢約600年と伝わる杉の巨木がそびえ立つ。神社がある「神末(こうずえ)」の地は、かつては伊勢神宮の神戸であり、「かみのつえ」が転じた地名とも言われた。倭姫命の杖を祀る神社であることから「御杖神社」と称されるようになり、現在の「御杖村」の由来となった神社。
與喜天満神社の御旅所には、かつて四隅に紅梅が植えられました。現在は、そのうちの2株が残っており、樹齢約300年になります。この紅梅は八重咲きで、幹から直接花を咲かせる奇形が随所に見られます。桜井市の天然記念物に指定されています。
岩屋には、シンボルツリーとして親しまれた岩屋杉がありました。弘安9年(1286)の年輪が確認された巨木でしたが、1998年の台風によって倒れてしまいました。しかし、その幹は今も登山道を塞ぐように横たわり、道行く人を楽しませています。
森本さんの裏庭にあるエノキの巨木。元々はカシの巨木があったそうだが、その木は枯れ、傍らにあったエノキが大きくなったもので「ナガモンさん」(いわゆる竜の意味)と呼ばれている。台風で幹が2つに折れ、片方は枯れたが、もう片方は樹勢今だに旺盛。傍らに巻きついている藤も大きい。
明治20年の開校時に植樹された記念樹木。ラクウショウ(落羽松)は北米原産の落葉針葉樹。県内で最も古い部類のラクウショウとして奈良県の保護樹木に指定されている。
